監査法人を退職し独立した際に、非常勤監査を選択しなかった理由

独立

どもイケダン会計士です。

今回は、独立を考えいている監査法人勤務の会計士によく聞かれる質問(相談)で、『独立した直後は、自分で安定して仕事がとれるまでは、非常勤監査をするべきか』について、私の独断と偏見で書いてみたいと思います。

結論から言うと、(私の個人的見解)『本気で独立したいのなら非常勤監査はやらないほうがいい』です。

 

独立後の典型例

公認会計士が監査法人を退職し独立した直後の典型的なキャリアとしては、監査法人での非常勤監査バイトで日銭を稼ぎつつ、その間に自分主導の仕事を少しずつ増やしていくことだと思います。

退職した監査法人や、その他の中小監査法人で非常勤監査バイトをしつつ、その間に、営業活動を行い、継続業務となる顧問先やスポット業務を受注していき、徐々にそのウェイトと高めつつ、収入も安定してきたら、非常勤監査バイトから自分主導の業務にシフトしていく方法です。

実際に、私の周りではこのパターンは多いです(パートナーで独立した人は除く)。

私より2年早く独立した友人もこの方式でやっていますが、いまだに非常勤監査バイトを継続していて、先日飲んだ時は、『まだ自分の顧客だけでは生活できないので、あと2、3年は非常勤監査バイトを継続する』と言っていました。

 

特に今は会計士業界でも人手不足なので、大手監査法人を退職した30代は引く手あまたで非常勤監査バイトにつけます。

40代に突入した私でさえも、非常勤監査バイトのお誘いはいくつもありました。

 

私のケース

私は、独立を決意したときから、正確には独立を真剣に考え始めた時から、(最初は)非常勤監査バイトをしないと決めていました。

1年間ぐらい、非常勤監査バイトをしないで、死にもの狂いで頑張ってみて、それでもだめで、生活できないぐらいになったら、非常勤監査バイト等をやろうと考えていました。

私は、独立時に見込み客がいたわけではないです。顧客ゼロからのスタートでした。

(自慢ではないですが)私のように、収入のあてもないのに、非常勤監査バイトの道を選択せずに独立している人は例外中の例外だと思います。

 

非常勤監査を選択しなかった理由

私が独立当初は、非常勤監査バイトを選択しなかったのは以下のような理由からです。

(なんとなーく、すべて同じ理由ですが・・・)

自分の力を試したい

非常勤監査を選択しなかった、選択したくなかった一番の理由は、『どこまで自分の力でできるのか試したかった』からです。

自分で決めた期間を、(余力なく)全力で走りたかったのです。

そのためには、自分の方針と方向性が極端に異なることを継続的にやることは避けたかったのです。

それが、私の場合は非常勤監査でした。

 

私のこれまでのつたない経験則(ほとんどがスポーツからですが)だと、『何か新しいものを得るためには、何かを犠牲・捨てなければならない』と私は考えています。

独立の場合に犠牲にしたものは、安定収入、不安等でした。

安定収入は、少しはお金を準備していたので、そこまで問題になりませんでした。

何もないところを独りで進めるかどうか等の不安については、もともと私はメンタルタフ、というか、楽観的というか・・・なので、そこまで不安には感じていませんでした。

『オレが必死に頑張ればいいだけ、そこまでやってもダメなら次を考えよう』と考えていました。

 

逃げ道を断ちたい

なんとなく、非常勤監査は、逃げ道を作っているだけのようで、よいイメージを私はもっていませんでした。

時にはやりたくこと、本心でないことをやることも必要だと思います。

 

ただ、最初から、『独立したばかりのみんなが非常勤監査からはじめているから』という理由でやるのは嫌でした。

実際に自分で独立してみて、自分で非常勤監査の必要性を感じて始めるならわかりますが。

 

自分で時間をコントロールしたい

せっかく独立して時間を自由に使えるのに、自分以外の力で時間をコントロールされるのが嫌でした。

24時間、自分でその使い方を考えたかったのです。

 

2018年5月末現在で、独立した5ヶ月が経過しておりますが、その間、非常勤監査はやらなかったのですが、仕事上の付き合いで、似たような(時間を拘束される)業務は、独立直後に関与しました。

これについても、メリット・デメリットがあり、私はデメリットの方を強く感じたため、契約を継続せずに、3カ月で終了しました。

感じたメリットとしては、

  • 安定収入
  • 現場経験

感じたデメリットとしては、

  • 時間の拘束
  • 依頼者主導
  • 手待ち時間

まぁ、これについては契約内容、依頼者にもよるのでしょう。

ただ、私の性格には合わなかったです。

時間に応じて収入はもらえますが、それよりも自分の時間を優先したいと常に感じていました。

手待ち時間も多く、『時間がもったいない』と常に感じていました。

 

経済的理由

これは『非常勤監査を選択しなかった理由』というよりも、『選択しなくてもよかった理由』といった方が正しいかもです。

独立するに際しては、最低限のお金を準備しておきました。

 

仕事のお金(開業資金、運転資金等)のみならず、仕事以外の生活費についても、余裕をもって準備しておきました。

どれくらいかは、どのような業務をその程度の規模でやるのか、生活水準はどの程度か等で異なってくると思います。

私は、仕事は、(収入が安定するまで)私1人、事務所も自宅でと決めていましたので、開業資金込みでも100万円もあれば十分かと思います。

 

生活費については、(独立することで家族に迷惑はかけたくなかったので)独立前と同じ生活水準を、2~3年は継続できる程度のお金は準備しておきました。

まぁ、このあたりは、個々人の価値観等にもよると思います。最低限、1年程度のお金を準備していれば十分かと思います。

 

それで結果がでなければ、自分に力がなかっただけで、きっぱり諦めがつくと思います。

 

まとめ

今回は、公認会計士が独立を検討する際に誰もが考える『非常勤監査バイト』について、私の考え、経験談を書かせてもらいました。

独立して、監査で生きていく計画がないのなら、なにも初めから非常勤監査で日銭を稼ぐ必要はなく、1年は無収入覚悟で、営業活動をし、自分主導の仕事をとれるような仕組作りに時間を使うべきだと思います。

 

【編集後記】
またしても久々の更新。
最低でも週一は更新したいですね。。。